幼児教室子供の天国・ピアノが脳の発育に良い理由


ピアノは脳科学的にも裏付けられた最も優れた教育方法です。
右手左手を別々に動かすので、右脳左脳を同時に使います。
右手左手どころか、左右5本の指を複雑に動かします。
なぜピアノが良いか?
最も知られている理由がこの「左右の手を使うから左右の脳にいい。だからピアノは脳の発育に良い。」でしょう。
大多数の人が知っているのではないでしょうか?
しかしピアノが良い理由は、他にもたくさんあります。
指先への刺激が脳の発育に良いことも、大多数の人が知っています。
左右5本の指が複雑に動き鍵盤を叩きます。
その一本一本の指が、一音一音鍵盤を叩く毎に、指先から脳へ刺激が送られます。
ここまでをとってもどれだけピアノが脳の発育に良いかは、誰にでも想像がつくと思います。
世の中には数多くの脳トレが存在しますが、どうしてピアノをやらないのか不思議でたまりません。
脳科学の専門家は今も昔も同様の理由で、ピアノが子供の脳の発育の良いと言っています。
これほどはっきりした答えが出ているのに、なぜそれ以外の方法を探すのでしょう?
私はピアノが良い理由を話し出すと止まらなくなります。
譜面を読む力は、座標特定能力、数量把握能力、暗算能力が要求されます。
音符が小節中のどの辺りに表記されているのかを、瞬時に解らなければなりません。
何伯目かという横軸と、音程高低という縦軸の座標を把握しながら演奏しているのです。
しかも演奏しながら数小節先を見ています。
瞬時どころか先読みをしてるのです。
数学で言えばグラフ、図形の問題を解く能力に直結しています。
座標発見を瞬時にすることを計る知能テストの問題であれば、当然高得点になります。
16分音符、32分音符など、オタマジャクシがうじゃうじゃっといる様に見えます。
小節中の音符の塊が、どの音程の何分音符が幾つであるのかを瞬時に脳が判断します。
数量把握能力は当然優れるので、座標特定能力同様、視覚から入る数学問題の全てに強くなります。
知能テストによくある積み木が何個あるのかというテストなどでは、ずば抜けた成績が出ます。
4分音符は、16分音符4つ分、付点8分音符は32分音符6個分…。
4分の4拍子の小節内にどのような組み合わせで構成されているのかを、暗譜するまで何度も計算しながら演奏します。
膨大な数の分数、約分、最大公倍数、公約数の暗算を何度も繰り返すわけですから、暗算能力が嫌でもついていきます。
つまりは算数の基礎である計算、数量感覚、図形、グラフはピアノをすれば、十分だと言うことです。
さらにこの力は文章を読む力もずば抜けます。
楽器を弾く人は、当然文章を読む速度が早くなります。
私も人の倍以上の速度で本を読みます。
読譜は、随時速読の練習をしているようなものです。
しかもただ早いだけではなく、読み落としなく読むことが要求されます。
読んでも内容が入らないという場合は誰にでもあります。
しかし、楽器を弾く人は譜面の指示を見落とさず弾くことを重ねてきています。
当然、読み落としが少ない、内容が入らないということは少ないのです。
つまり算数と同時に国語力も得られると言うことです。
譜面を見て膨大な情報量を瞬時に脳に入力され、即両手10本の指先に指示を送ります。
膨大な音符の数だけ、指先が刺激され、その全ての信号が脳に送られます。
その反復が脳の記憶細胞であるニューロンのネットワークをどんどん強固にしていきます。
特にニューロンが増えていく幼児期にピアノを習うと最高です。
記憶の定着は、睡眠中に行われます。
ピアノを練習した経験も睡眠中に定着がなされます。
ですからその日に練習した成果は、翌日になります。
次の日に弾けるようになっているのはそのためです。
そしてニューロン細胞は、今日練習した経験と、昨日練習した記憶と結びつけようとします。
すると記憶と記憶を結びつけるシナプス回路が強固になります。
ピアノを毎日練習すれば、ニューロンネットワークがねずみ算式に増えていきます。
上質な記憶定着を毎晩していることになります。
だから脳科学の専門家はピアノがいいと言うのです。
ホンマでっかTVで澤口先生は、「頭を良くしたいなら、ピアノさえすればいい!」とまでおっしゃっていました。
さらに動かすのは手だけではありません。
ペダルまで使います。足まで使います。
ペダルワークは、ピアノを弾けない人には想像もつかないほど難解です。
手の動きのリズム通りに踏んでいるのではありません。
それでは音が途切れてしまいます。
響かせたい音を弾いてから足を離して踏み直しています。
ようするに演奏中は、リズムの他にリズムとは別のタイミングを脳が意識しなければなりません。
ピアノを弾く時には、目、両手、10本の指、足を同時に脳が動かしています。
しかし同時にしていることはまだあります。
自分で奏でた演奏を自分で聴かなければなりません。
聴衆者の立場ではなく、厳しい演奏者の耳で聴かなければなりません。
解り易いので歌で例えますが、音程のいい人は耳がいいのです。
自分が歌っている音程が正確なのか、ずれているのかを厳しく冷静に歌いながら聴いているのです。
歌い込んでその歌をものにすれば、それを超越して歌うようになりますが、それまでは厳しく自分の歌を聴いています。
音程はありませんが、ピアノも歌と同様、もそれくらいに自分の演奏を聴く必要があります。
音程以外に、表現しなければならないことは山ほどあるからです。
さらに演奏者となれば、聴衆の反応や空気感を感じ取らなければなります。
プロとなれば、ここに見せ方の工夫がさらに加わります。
さらに音楽は技術的に演奏すればいいというものではありません。
作品分析が必要です。作曲者、曲の背景を理解し、イメージする必要があります。
演奏には強力なイメージ力も必要なのです。
ピアノの良さを語るとこのように終わりがありません。
それほど良いピアノなので、幼児教育に活用しない手はありません。
だから言うまでもなく私どもは、学習と同等に音楽教育にこだわるのです。
歌ピアノ創作表現コースでは、即興ピアノ演奏、作詞作曲弾き語り、即興ピアノ体操を行います。
普通にピアノのレッスンをするのではなく、創造性を育みながらピアノも弾けるようになる工夫をしています。
自閉症、知的障害、失読生涯児のために譜面を読まずにピアノが習える工夫もしています。
さらにピアノを買わなくてもピアノが習える工夫もしています。
子供の天国では、音楽と脳科学の両方に明るい強みを生かした、ユニークな指導法を行っています。


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