幼児教室子供の天国・頭の良すぎる子供は大人を見限る


逆に学校の授業がつまらない。
退屈で仕方が無いという生徒もいます。
IQが130もあるような子供にとって、小学校の授業は苦痛です。
小学生の教科書くらいならば、年学期分くらいならば独学で1ヶ月もあれば全部理解してしまうからです。
テストを埋めれば、全教科ほぼ満点近くとるでしょう。
理解力が有り過ぎるが故に、授業が退屈で仕方がなくて勉強が嫌になる場合もあるのです。
講義形式は理解力が有り過ぎる生徒にとっても相応しくありません。
勉強が嫌になる理由は、授業についていけないという理由だけとは限らないのです。
退屈過ぎる授業を無理に受けると、勉強が嫌になるというより、教育制度に不信が募っていきます。
登校拒否になったり、無気力になったりします。
そしてついには学校を通して教育制度、さらには社会そのものの未熟を見抜いてしまいます。
もちろん現時点の社会が未熟とわかっていても協調することは、人としての資質であります。
しかし子供は経験が無いので社会に対する非難の思いは実は大人以上になるのです。
普通子供は政治や大企業の不正になど他人事だし無関心です。
しかし頭が良い子供は、無能で汚い真似をする人間が社会の責任ある立場にあることにきちんと怒りを覚えます。
しかし子供なのでどうしたらわかないので、社会への不信や怒りは絶望に変ります。
学校の先生に対しては馬鹿にするようになります。
学校の先生は教員免除は持っていますが、児童心理学の専門家ではありません。
そのような子供に生意気で反抗的だ、積極性、協調性が無いと悪い評価をつけかねません。
親が子供の言い分を聞かずに、先生の言う悪い評価を真に受けてしまうと、先生どころか親まで信用しなくなります。
そんな時、先生の言う事なんだから、聞きなさいなんて言ったらもう最悪です。
先生の言う事だから、ということに親もまた陥っているのです。
だいだい子供が生意だなんて私なら恥ずかしくて言えません。
生意気なのは頭が良い証拠なのです。
このような子供をギフテッド(神あるいは天から与えられた資質)と言います。
日本にはこれにあたる言葉が実はありません。
単純に知能指数が高いことをさしているのではありません。
知能指数が高いだけの子供はが学習意欲があり、学校では模範的な生徒です。
そして優秀な学習結果を素直に喜び、自分を満足させることが出来ます。
勉強の成績が良くて、自分が賞賛を受けていればそれで満足なので、社会に対する矛盾を追求したり、自分の存在意義を考え抜いて悩むようなことはありません。
一方ギフテッドは、自身が高い学習能力があることに対して興味がありません。
テストの点が良くてそれをいくら回りが褒めたとしても、自分としては嬉しくもなんともありません。
学校自体が馬鹿馬鹿しいので、不登校になったり、不良になったりする場合もあります。
自己への評価が厳しく、優秀な成績をとっても自分を褒めたりしません。
矛盾や疑問を追求し続ける傾向があるため、社会への不満は非常に大きい傾向があります。
「うちの子は扱いにくくて…」という相談を受け、私はしばしば面談をします。
両親や学校から問題児と聞かされている子共であるのに、なぜか自分から話をしてくれることが多いのです。
私は引き出しが多いので、誰と話しても、話してくれた中には必ず趣味や考え方、やって来た事に共通点が幾つも出て来ます。
仮に漫画の話しで盛り上がれば、その子の知性が十分に伝わります。
例えば鋼の錬金術師のような世界観は、頭が良く無いと面白さがわかりません。
そこから沸き上がる思いを思いのままに話していきます。
「君は賢いんだね!これじゃ学校の勉強なんてつまらないだろう!」
そう言うと涙ぐんだ子供が過去にいました。
彼とはウマが合い、漫画の話からSFの話しになりタイムマシンの話しになりました。
私はアインシュタインの時空理論やブラックホールの仕組みを話し、時間の進み方は一定で無いことや、走っただけで時間の進み方が変わることを話しました。
彼は好奇心で目を輝かせ、謙虚さが溢れていました。
反抗的な態度をとる問題児になどとても思えませんでした。
「勉強は本当はこんなに面白いんだよ!
今学校でやっていることは基本の基本の基本の基本をやっているから君はとっても退屈だよね!
しかしどんどん先に進むとこんなにも面白くなるんだ!
しかし本当に面白い勉強をする人はほんの一握りだし、ほとんどの人はそれを面白いと思わないんだよ!
学校の授業はみんなに合わせて作られているから、退屈だよね!
学校で勉強したその先には何もないんじゃないかと思ったんだろう!
回りの大人を見ても夢を持てなかったんだろう!
しかし君はほんの一部しか知らないだろう!
君だけでなく、ほとんどの人は本当に探し求めれば、たくさん面白いことがあることを知らないんだよ!
この世界には面白いことがたくさんあるんだよ!
出会っていないだけで面白い大人は大勢いるよ!」
そう彼に話したことがあります。
扱いにくい子供なんていないのです。
そうでない場合ももちろんありますが、多くはその子を理解出来ていないだけだったりします。
大人が手に負えていないだけです。
また彼が素晴らしいのは、一言も話さないのに、私を一目見て話し始めたことです。
話して解る相手なのかが、一目でその場で解ったのです。
これほどの眼力があるのだから、大人の裏など簡単に見抜いて来たのでしょう。
建前や自分の都合に仕向けて話す大人に飽き飽きしていたのでしょう。
私は彼に君はギフテッドだとは言いませんでした。
名前がついた次点で、彼は自分が特異と言われたのだと解ったはずです。
それは彼への背信行為に違いありません。
彼は純然に素晴らしい子供です。
それだけで良いと思いました。
映画やドラマの影響でサヴァン症候群と言う言葉が世間でも知られるようになって来ました。
サヴァンとは賢者を意味し、正に賢者のような頭脳を持った人たちをそう呼びます。
サヴァンの人たちは一度読んだ本を目次を含めて全て覚えてしまえたり、一度見た景色を正確に覚えて描けたりします。
しかし同時に知的障害を持ち合わせるケースがほとんどです。
脳が極度に男性的であると自閉症になると「子供の天国は脳実力を鍛える教室です」で記述しました。
サヴァンはさらにその徴候が極端に顕われます。
そしてサヴァンの人たちの中には、社交性を持ち合わせ、回りとなんだ変りない人もいます。
一般の人の脳は、必要の無い情報は削除します。
健全に情緒を育んだり、人とのコミュニケーションを潤滑にするには、脳が記憶したものに優先度を付ける必要があります。
サヴァンの人が全て覚えることが出来るのは、全ての情報を脳が平等に扱うからです。
何でも覚えてしまえる代わりに、人との関わりに必要なものと無意味なものの区別がつきません。
そのため社会性が失われるのです。
しかしサヴァンほどはありませんが、ずば抜けた記憶力がある人がいます。
ずばり人気ドラマ「相棒」の杉下右京のような人です。
杉下右京はドラマ中で電話番号で何でも見た物は全て記憶します。
このような人は本当にいます。
必要な記憶に優先順位をつけ他人と共感することが出来、尚かつサヴァン的な記憶構造を持っているのでしょう。
そして杉下右京のように、才能が豊富で、好奇心旺盛で他分野の趣味を持っています。
つまり杉下右京も彼もサヴァン的な脳の特徴を持っていると言う事です。
そして今の所日本では、それを理解してくれる場が教育現場の枠の中にありません。
私どもは、彼のようなギフテッドやサヴァン傾向の子供に夢を与える自信があります。
学校教育の枠を越えた、知的好奇心を満たす、真の意味での学習の場を創っています。
真の意味で人間常識、真の意味での生命の根本常識を教えることができます。
物理、医学、地学、遺伝子学、心理学…。
専門家にはさすがにひけをとりますが、それぞれの分野の日本の大学生よりずっともの知りになると思います。
各分野の知識の寄せ集めではありません。
それぞれにおいて自分の意見を持ち、探求する心が育むようにリードしていきます。
ギフテッド児童専門コース
また、保護者の方も学べるように専門の講座も用意があります。→好奇心探求講座とは


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