幼児教室子供の天国・即興ピアノレッスン


幼児教室子供の天国|即興ピアノレッスン01
「簡単に即興ピアノが弾ける方法」が時々テレビで紹介されます。
種明かしは簡単です。
黒鍵のみでデタラメに弾けば、即興演奏になります。
黒鍵のみの組み合わせは、どの音を弾いても不協和音にならないからです。
ただし、音階機能に支配されるため、チャーニーズ風の曲想に限られます。
断っておきますが、これから記述することはそういう一発芸的なものではありません。
主要3和音の組み合わせが滑らかに表現出来、聴いていても美しいと感じる演奏は驚くほど簡単に出来るようなります。
1ヶ月から3ヶ月くらいで出来るようになります。
しかしはじめに身に付いた手癖の繰り替えしばかりの演奏なので退屈です。
弾く方も退屈なので、バリエーションを増やしたくなっていきます。
私の演奏を真似たり、耳に入る音楽全てを参考にして奏法を見つけ出していきます。
ここまでなら、指示通りにすれば半数近くが出来るようになります。
半年から1年半くらいで出来るようになります。
メロディーらしきものがつけられるようになるのは難しいです。
ここからは才能が左右します。
メロディーらしきものがつけられるようになった子供が、聴かせることの出来るメロディーが出来るようになるまでには少なくとも3年以上はかかります。
極力、和声、対位法などの楽理は伝えません。
理屈で解ってしまったものは、感性で閃いて解るというものに戻せないからです
和音の進行のパターンには、141、151、1451(ハ長調の場合で1はドミソ、4はドファラ、5はシレソの和音)だと教えるのと、色々弾いていくうちに、ドミソ(1の和音)の次はドファラ(4の和音)がくると美しいと発見するのとでは意味が違います。
即興ピアノも勉強同様、答えを教えてしまうのではなく、ここでも見つけさせるように導いていきます。
自分の感性で発見したという経験を伴うという事は、脳科学的にも良いことです。
1の次は4と、データと一緒に感動もニューロンに記録されるからです。
この違いは、時とともに顕著になります。
以降演奏する時に、過去に蓄積された記憶を呼び起こし演奏をするのですが、その際に感動も呼び起こします。
そうした演奏に違いが出るのは当然と言えます。
これは私個人の意見ですが、楽理を先に学んだ作曲家よりも、感性で解ったものに後からが楽理が付いていった作曲家の曲の方がハートフルと感じます。
楽理がパーフェクトなのに、メロディーが創れなくて思い悩む作曲家をたくさん知っています。
一方サザンオールスターズの桑田啓介さんが、譜面が読めないことは有名です。
あまりに進展がなく、モチベーションがもう続かないと判断した時は教えることもあります。
その際も「こうしてみるとどう?綺麗に聞こえる?」と弾いてみせます。
この場面でも、データとして教えないように慎重に指導します。
また私のこのやり方ですと、譜面が読めなくてもピアノが弾けるようになります。
学習障害、発達障害、失読症、注意欠落の子供も弾けるようになります。
譜面を使わないし、読譜方法を教えないので、当然譜面は読めるようになりません。
きちんと譜面が読め、上手に名曲が弾けるようになりたいのであれば、ミューズアート音楽学院で責任をもって指導します。
滑らかに即興演奏が出来るころには、感性で会得して行った和音進行、対位法、演奏形式が身に付いています。
音楽理論的な機能はわかりませんが、演奏実力は音大生レベルになります。
音大には、簡単な和声を用いて演奏をする課題があります。
作曲、指揮、音楽学理、ピアノ、オルガン科など、作曲やピアノなどの専科には到底適いませんが、副科ピアノレベルの演奏力には到達します。
また即興ピアノ奏法を1度身につけてしまえば、ブランクがあっても、いつでも人前で披露出来ます。
即興ピアノという強烈な創造表現が出来ることは、大きな財産となります。

※授業は複数台のキーボードで行います。各自がヘッドフォンをするの音が混ざりません。
別スペースの防音スタジオ内にグランドピアノがありますので交代で弾きながら授業をします。