幼児教室子供の天国・右脳と左脳の関係


一昔前までは右脳は閃き脳、左脳は記憶脳などと呼ばれていました。
秀才は左脳が優れ暗記が得意、天才は右脳が優れ人にな無い非凡な閃きを持つと言われました。
右脳を鍛えれば誰でも天才になれるというような幼児教育論がつい最近まで日本でも流行っていました。
しかし上記にもあるよう、実際は、極端な男性性が原因であり、論理的思考の特化が天才脳の特徴です。
右脳と左脳のどちらが優位であるかが、閃きや論理的思考の優位を決めるものでは無いと今はされています。
右脳の働きは、新しい出来事に直面した時に直感的にそれを捉える働きをします。
それを左脳に送り分析します。
ようるすに右脳と左脳の連携により記憶をするので、右脳が優れることにより記憶力が良くなることの裏付けにはなりません。
しかしサヴァン症候群の人たちな右脳が大きいのは事実です。
直感的に捉える右脳が大きいことが、論理的再確認をする左脳のフィルターに収まりきれずに、ダイレクトに認識されるのです。
そのためそれが意味記憶を飛ばして、手続き記憶を瞬時に行える理由かも知れません。
また女性は右脳と左脳を結ぶ脳幹が男性に比べて太いです。
これが男性よりも女性の方がコミュニケーションが優れる理由かもしれません。
しかしこれらは今のところは推測に過ぎません。
右脳肥大はかの天才に多く見られる特徴です。
アインシュタイン。
ニュートン。
モーツァルト。
ベートーベン。
ジークアマント・フロイト。
ヒッチコック…。
名だたる天才の脳の特徴として右脳肥大が上げられます。
ダブリン大学トリニティカレッジのマイケル・フィッツ・ジェラルド教授が天才の脳の特徴を研究しその特徴を発見したのです。
そして言語や失読の障害を同時に持っている傾向がありました。
そしてサヴァン症候群のみではなく、アスペルガー症候群、自閉症にも右脳肥大の傾向があります。
健常であり学者である人にはその特徴のある人が何人もいます。
ちなみに右脳を鍛えると心が豊かになるという俗説が横行していますがこれも間違えです。
実際はその逆です。
コミュニケーションの欠落の傾向と、外界を無視してひたすら記憶して行くという傾向が理論上は上がります。
心の豊かさは人との触れ合いにより育まれるものです。
コミュニケーション能力が豊であることのほうが良いはずです。
そうなると、右脳左脳の大きさも、能力もバランスが取れている方が良いのです。
ニューロンの働きの章でも記述しましたが、経験により考え判断し、ニューロンシナプスが発育します。
そしてその記録と照らし合わせ、他人の気持ちを想像したり共感したりすることにより心が育まれていきます。
ですから心を鍛えるために脳の何処を鍛えるのかと言えば大脳皮質ということになります。
そしてその大脳皮質を鍛えるためには、答えを教えずに自分で考え判断をさせることが重要です。
怒り、悲しみ、喜びという感情を経験し、努力による報酬の獲得しながら培わせていくのです。
そして失敗から学び、後悔、悲しみから学び、他人への思いやりを理解していくのです。
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