幼児教室子供の天国・脳科学講座まえがき


古代では、自我を作り出すのは心ハートだと思われて来ました。
その後西洋医学の発展により脳が自我を作り出し、体の隅々まで指令を出しているのだと解明されました。
脳の仕組みが劇的に進歩したのは、ドイツの医師、フランツ・ガルの説が登場したからです。
19世紀のはじめフランツ・ガルが革新的な学説を発表しました。
脳自体が統べての器官を司ることは解っていましたが、脳の各部位がどの器官に指令を送っているのかはわかっていませんでした。
脳の各部位と知的能力の因果を世界で初めて発表したのがフランツ・ガルなのです。
後にこれは骨相学と呼ばれます。
しかしほとんどが間違えでした。
間違えとは言え、その働きに注目したこと自体が大発見です。
後の脳科学の研究の進歩に大きく貢献しました。
近年は様々なテクノロジーの発達により、脳内部の部位の構造や働きが正確に観察出来るようになりました。
血流や脳の各部の様子を正確に観察出来るので、昔の記憶をよく覚えている人と、数日前のことを忘れてしまう人の脳の違いも観察することが出来ます。
MRIを初め様々観察機器、解像技術の進歩は目まぐるしく、脳内部の構造を正しくスキャンし、立体映像化も可能です。
遺伝子学、分子生物学の進歩も相乗したため、今まで解らなかった脳の働きが次々に解明されて来ました。
脳の重さは男性で1350~1400g。 女性で1200~1250g。
このグレープフルーツほどの大きさの脳にどうしてこれほどの能力があるのか?
研究者の関心は深まるばかりです。
まるで漫画かSF映画のような事実も判明しています。
これが現実なのかと思うようなことがたくさんあります。
本文は退屈な解剖生理的な説明は極力省き、脳の能力のもの凄さを中心に記述していきます。
脳の働きと、人体と精神の関係。
男性と女性の脳の特徴と、性格の因果。
知的障害の脳の状態と、引き起こす原因。
脳科学の将来への可能性。
これらを全て凝縮し、必要なことはきちんとまとめて記述しています。
学校で学んだり、専門家が学ぶことを極力省いて記述しています。
おそらく同等の知識を本で学ぼうとしたら、専門家に薦められた本だけに絞って読んだとしても10冊以上に及ぶでしょう。
自閉症、知的障害について悩みがある人には必読です。
正しい理解をして頂きたいと願っております。
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